碧電3周年記念 特製ヘッドマークを掲げた列車たち(13)

■第13回 「海底トンネル号」  04.01.28UP

夢だったEF66の客車列車がついに実現

●夢だったEF66の客車列車がついに実現

東海道本線の貨物列車は東京、横浜地区では旅客線と離れた別線を走ります。その内、東京都大田区の東京貨物ターミナル付近には旅客線にはない海底トンネルがあります。この付近は羽田空港の航空機進入路に当たり、建造物の高さ規制を受けるために下を船舶が通れる高い鉄橋が設けられず、トンネルが造られたものと思われますが、実際のところはどうなのでしょうか。

 国鉄東京南鉄道管理局では1984年夏休みの企画として、日頃旅客列車が走らない貨物線を経由するなどユニークな経路を走る団体臨時列車が計画されました。経路上シンボルとなる海底トンネルの通過が目玉とされ、列車名もズバリ「海底トンネル号」となりました。

 そして、もう1つの目玉は、客車牽引が長年の夢であったEF66がついに乗車可能な客車を牽くということでした。EF66は下り寄りを担当、反対側にはお召機EF5861が連結され、折り返し駅での機関車の付け替えが省略されました。

 運転日は84.8.22〜23。EF66は吹田機関区の貨物運用の間合いを利用したようで、初日は12号機、翌日は13号機が充当されました。ヘッドマークは両日別デザインのものが用意されましたが、22日のEF58と翌日のEF66は同じものだったかも知れません。(手元に資料がなく申し訳ありません。)当時はEF66の1号機や901号機という贅沢な期待をしたものですが、庇のない12号機の充当は今となっては十分貴重な記録となりました。

貨物線は撮影できるポイントが限られ、人出も予想されたことから、
ホームから撮れる駅では比較的マイナーな八丁畷へ行ってみました。
9543列車 EF6612(吹)+14系座席車+EF5861(東)1984.8.22 八丁畷


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