■DE10が牽くジョイフルトレイン(西日本編)  20.03.29 更新

現JR西日本、四国、九州エリアで撮影したジョイフルトレインを牽くDE10です。西日本の団体用編成(*1)には特別塗装の機関車はありませんが、四国には「アイランドエクスプレス」塗装(1014、1036、1148)が、九州には「サザンクロス」塗装(1131)、国鉄特急塗装(1755)、ハイパーサルーン塗装(1756)があり、正調編成のほか、他のジョイフルトレインとの組み合わせも楽しむことができました。各塗装が全て過去帳入りしてしまった今、正調編成すら撮影が叶わなかったものもありますが、いつの間にか撮れていたもの、チャンスをじっと待ってやっととらえたものなどさまざまです。
 01.10.26の更新以来、このページも長年放置状態でしたが、今回は3コマを追加しました。

(*1) 一般臨時列車用編成である「きのくにシーサイド」、「おろち」には専用塗装の機関車が用意されています。今後、これらの車両も対象として扱います。(01.10.29 修正)


(注) 拡大画像はJava Script を使用しています。セキュリティーの設定次第では正常に動作しないことがあります。

わくわく団らん  小浜線
DE101532+「わくわく団らん」

この組み合わせが実現する可能性が高いのは小浜線でした。しかし、それほど頻度は高くなく、気長にチャンスを待ちました。このときは幸い土休日の運転でした。
 ここ、南川橋梁は1981年夏に走った「SLわかさ」以来の訪問となりました。

レインボー(欧亜国際連絡列車) 敦賀港線
スーパーエクスプレスレインボーとの組み合わせを撮影したのは、なんと、敦賀港線であった。

スーパーエクスプレスレインボーは大阪在住時代の1995年夏に水郡線に乗り入れる計画があり、西武鉄道を訪問した翌日に訪れました。しかし、列車は取り消しになっていました。
 撮り直しのチャンスが訪れたのは意外な路線でした。1999.7、敦賀港開港100周年を記念して運行された「欧亜国際連絡列車」でした。14系寝台車と混結で、後部3両を切り離して日頃は貨物のみの敦賀港線へ入線しました。

なにわ・ユウサロ・旅路 津山線
。3種類のジョイフルトレインを2両ずつ連結したユニークな編成

2002年には山陽新幹線岡山開業30周年を記念し、さまざまなイベント列車が運転されました。3種類のジョイフルトレインを2両ずつ連結したユニークな編成は「(岡山)県内一周号」です。運転席には子供が2人添乗しているようです。

アイランドエクスプレス四国 土讃本線
専用機同士が重連となった純正編成はなかなか捕らえられなかった。

険しい線形の土讃本線では「アイランドエクスプレス四国」は原則としDE10が重連で牽引しました。他線区を含めて同車を撮影する機会は何度かありましたが、いつも専用塗装と一般塗装の混合ばかりでした。1998年の7月、琴平電鉄と絡めて撮影に行った際、ようやく専用機同士の重連でやってきました。

お座敷列車「旅路」 舞鶴線
リニューアル工事前の「旅路」を牽引する1106号機

リニューアル工事が行われる前の「旅路」を牽くDE101106。福知山に配置されたDE10はこの1両のみで、同機が豊岡に移動した現在も舞鶴線に入線したジョイフルトレインは同機が牽引する機会が過半を占めます。

お座敷列車「白樺」 舞鶴線
ジョイフルトレインの乗り入れ頻度がさほどでもない舞鶴線で偶然にも「旅路」と同じ日に「白樺」が入線した。

ジョイフルトレインの運転は年に数回の舞鶴線に、偶然にも「旅路」と同じ日に「白樺」が乗り入れてきました。ここ真倉では「旅路」の通過約15分後の通過で、集まったファンは一斉に反対側に移動しました。私も一部の機材を三脚に付けたまま移動したような気がします。

お座敷列車「山」 久大本線
「さようならお座敷列車」のヘッドマークを取りつけたDE101209(大)牽引の「山」。

JR九州では1994年6月限りで団体用のジョイフルトレインを全て廃止することになりました。6.11〜12の週末は実に効率よく多くの種類を撮影できることを期待して訪問したときの撮影です。
 豊後三芳-豊後中川で撮影したときにはなかったヘッドマークが取りつけられており、このポイントでは地元のファンの方数名がカメラを向けられていました。

ユウユウサロン岡山 伯備線
出雲大社への参拝客を乗せたDE101147牽引「ユウユウサロン岡山」

1月の伯備線は出雲大社へ向かう初詣ツアーの臨時列車でにぎわいます。この日は「旅路」「アストル」「なにわ」「あすか」など数多くの臨時列車が運転されました。本数は多くてもDD51の姿は見られず、「旅路」と「ユウユウサロン岡山」がDE10の牽引でした。ヘッドマークが取りつけられるのは地元岡山のDE10ならではです。

お座敷列車「浪漫」 舞鶴線
DD51を後部に従え、「浪漫」の先頭に立つDE101106

客車のジョイフルトレインでは最新の「浪漫」はDE10が牽引する機会がなかなかありません。現存ジョイフルトレインとの組み合わせで唯一未撮影であることを意識していたところ、意外と近場で撮影できるチャンスが訪れました。赤系の塗装へ塗り替えられた直後、舞鶴線へ入線する列車が設定され、西舞鶴、綾部での機関車付け替えを省略するため、DD51とプッシュプルで運転されたのです。その結果、西舞鶴→綾部で「浪漫」の先頭に立ちました。

ピンチランナー「ななつ星」 鹿児島線
久大線の南由布付近でDF200がオーバーヒートを起こし、急遽DE10の重連を仕立てて3泊4日ツアーを継続した。もう終点博多は近い。

次に掲載する「サロンカー明星」を主目的に、19.8.23に九州入りする計画でした。出発当日の朝、偶然にも「ななつ星」の牽引機DF200が久大線でオーバーヒートを起こして立ち往生したというニュースを見つけました。しかし、急なことなので撮影のチャンスはないものと思っていました。
 列車待ちの間に調べると、今日は3泊4日ツアーの最終日で、17:30頃博多に戻って来ることがわかりました。当方は博多着16:33と余裕がないものの、快速停車駅、二日市でカメラを構える方をみつけ、即決判断でここで撮ることにしました。思いがけない収穫です。

サロンカーなにわ「明星」 鹿児島線
JR九州のDE10重連が牽く「サロンカー明星」

19/8/23夕方発で日本旅行の団臨「サロンカー明星」が運転されました。
 いわゆる「激パ」を敬遠して最近はこの手のイベントものにはたまにしか手を出していませんでした。しかし、前年は入院や体調不良で泊まり遠征ができなかったことや、ブルトレマークの中でも「明星」の単独マークは未撮影に終わっていたため、行く方向で考えていました。ただ、暑い時期に体調の不安は拭えず、何度もやめようと思ったのは確かです。
 EF65PFに付けられたマークは青が濃紺ですが、九州のものは淡い色調です。個人的にはこちらのほうが好みです。

(以下、2002年の文章をそのまま残します。)カラフルなジョイフルトレインがローカル線に乗り入れる機会はせいぜい年に数回です。路線によっては数年に一回のこともあります。その日が休日で撮影可能な日となるとさらに少なくなってしまいます。数少ないチャンス、ローカル線のロケーションのよさは十分に魅力があり、情報を得てはその日を楽しみに待ったものです。近年では車両と路線の組み合わせが一巡した感がありますが、既に多くのジョイフルトレイン達が引退に追い込まれている現状を考えると、残された仲間達の活躍がそう長く続くとも思えません。今後もチャンスがあればDE10が活躍する姿をできる限り記録していきたいと思います。

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