碧電周年記念 蔵出し個性派旧形国電

第0回 クモヤ90802  05.11.5UP

103系1000番台改造の105系がクモヤ90802を伴って横須賀線で試運転

●低屋根化で四角い顔になったクモヤ90

この写真は4周年記念企画通算第44回の付録として公開済みですが、個性派旧形国電に該当しますので、付録から5周年正式版に格上げします。
 さて、国鉄線上には中央本線、身延線などトンネルの天井が低い路線が存在し、通常の車両ではパンタグラフがぺしゃんこになってしまう問題を抱えていました。その対策として、パンタグラフ部分の屋根を削って低くする改造を施された車両が使用されていました。新製当時から低屋根のものや改造車がありましたが、これらは800番台の番号を与えられて識別されていました。(ただし識別の必要がなく、一般の番号が付与された例外あり。)
 身延線向けの改造車などは美観に配慮したのか、パンタグラフを運転台のない側に移設したものもありましたが、両運転台車ではどうしても改造部分を正面にさらすことになります。その結果、クモヤ90802〜805はご覧のような四角い顔になってしまいました。
 写真は大船工場で改造落成した105系の試運転列車ですが、クモヤ90802はこのまま105系にお供して奈良へ転属。低トンネルとは縁のない関西でその生涯を終えました。

103系1000番台改造の105系がクモヤ90802を伴って横須賀線で試運転 1984.8.10 大船にて


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