碧電9周年記念 な仲間たち

第38回 キヤ95、キヤ971〜  10.7.25UP

名古屋港で並ぶキヤ97104(海ナコ)、キヤ95101(海ナコ)

●在来線総合試験車の老舗とお顔そっくりのレール輸送車

2010/7/24、25に開催されたJR東海浜松工場のイベント「新幹線なるほど発見デー」に行かれた方も大勢いらしたことでしょう。ここで保管されている「9」な仲間たちは新博物館への移送の日を待つ身。屋外展示されるのは今回が最後と思われます。行きたかったのですが、都合が付かず、断念を余儀なくされました。

 それでは気を取り直して・・・。
 今回はそのJR東海の事業用気動車の並びとしました。右側はおなじみ「ドクター」東海ことキヤ95。パンタグラフが付いている第1編成です。(→後年電気検測は第2編成に移行)信号回路、軌道の測定も行う総合試験車のため、架線がないところへも姿を現します。
 左側はキヤ97。第31回のロングレール輸送車に対し、こちらは定尺レール輸送用の基本番台です。2両にまたがる形でレールが積まれます。
 しかしながら、両車はよく似ていますね。ヘッドライト、ワイパー、手すりなど、極力同じ部品、同じ形状としているようです。
 事業用車の魅力は形式ごとの、場合によっては同じ形式でも1両ごとに異なる個性にあります。効率化が優先され、何事も数字で評価されるようになってしまった現代では、少数しか造らない事業用車の設計に手間暇コストを掛けられないということなのでしょう。しかし、一ファンとして少々寂しく思うところです。
 ところでここはどこでしょうか。架線がないことや、JR貨物新更新塗装のDE10がキヤ97を牽いていることから、名古屋港であることがわかります。名古屋港線はJR貨物の線路ですが、既に本来の意味での貨物輸送はありません。週3往復のみの運転で、事実上は専らJR東海の事業用として使われている不思議な路線です。キヤ97は貨物列車としての扱いでDE10が牽きますが、キヤ95は自力で走行します。

この日、名古屋港線は2往復の列車を運行。名古屋港で発車を待つキヤ974(海ナコ)(左)、キヤ951(海ナコ)(右) 2010.6.15


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