私鉄の機関車が牽く旅客列車の補足編です。運転記録があるものの、写真がない会社、旅客列車ではないが、社線の機関車が電車や気動車を牽くシーンをご紹介していきます。
貨物専業鉄道である当社は期間限定で旅客営業を行ったことがあります。1987年の東北博覧会、1997年の国際ゆめ交流博覧会の開催期間中、会場付近に臨時駅が設営され、JR線からアクセス列車が乗り入れてきました。1997年の国際ゆめ交流博では12系の団臨が乗り入れ、自社の機関車が牽引した記録がある模様です。
旅客列車ではありませんが、旅客車両である電車を牽引するシーンが撮れましたのでご紹介します。
相模鉄道にはED10型という電気機関車があります。運転台側だけに付いた庇、車体の裾の丸味など、典型的な「東洋」タイプです。第2次大戦後、深刻な車両不足のために国から国鉄型、モハ63の割り当てを受けたもの(相鉄3000系)の台車が他車に転用。ED10はさらにその台車を利用して製造されたもので、戦後復興を支えたロクサン型の足回りが今なお残る貴重な車両です。
貨物列車なきあと、JR東日本から借用した軌道試験車の牽引、新車や廃車の回送に使用されてきましたが、さらに稼働頻度が下がり、なかなか撮影のチャンスに恵まれませんでした。このたび、7000系電車の回送が行われるとの報が入り、急遽撮影に行って来ました。(2005.5.28)
1986年8月22日、23日に「ゆうゆうサロン岡山」が自社のDD505に牽かれて水島まで入線しています。早朝深夜の運転で撮影には不適であった模様です。(参考文献:鉄道ファン308号=1986年12月号)