■DE10が牽く定期列車、多客臨時列車など  16.06.19 UP

DE10は線路規格が低く、DD51の入線ができないローカル線やDD51の配置がない四国各線で活躍していますが、(記事を記した時点で)既に定期旅客列車は全て姿を消しています。ローカル線用のイメージが強い同機ですが、急行や特急列車の先頭に立つ晴れ舞台もありました。(01.10.26)

(注) 拡大画像はJava Script を使用しています。セキュリティーの設定次第では正常に動作しないことがあります。
14系海水浴臨(函館本線)
夏季の海水浴臨時列車「らんしま」は2本設定されていた。

1988.89の夏休み、函館本線(山線)を訪れました。主目的はC62が牽く「SLニセコ」です。復路は余市の停車中に追い越してもう一度撮るのが定番でしたが、SL以外にも臨時列車がありました。海水浴列車「らんしま」です。14系と51系の2本が設定され、14系はDE15の重連が牽いてきました。
 このときは釜石線で初めて走ったD51498を撮って「はまなす」で渡道したものです。「らんしま」の設定期間は短かったため、ついでに撮れたのはラッキーでした。

オハフ46(東海道本線)
碧海エリアの東海道線でもDE10の旧型客車が時折見られた。

JR東海の旧型客車はトロッコ列車用のオハフ46が2両がありましたが、その後、もう1両が加わりました。トロッコ列車が12系+オハフ17に置き換えられた後も、団臨などで引き続き使用されていました。
 おそらく交番検査の関係と思われますが、所属先の美濃大田へ回送される際、碧海エリアでも見ることができました。岐阜から非電化の高山線に入る関係か、DE10が牽くことが一般的でした。
 このDE10は足回りがグレーに塗られ、旧形客車には少々不釣り合いですね。

旧形客車(足尾線)
JR東日本としての運行最終日に運転された茶色のDE10+旧型客車

足尾線はJR東日本としての運行を1989.3.28で終え、翌日からわたらせ渓谷鉄道に引き継がれました。JR最終日はお座敷列車「くつろぎ」(東日本編参照)のほか、旧型客車による団臨も運転されました。
 レンタカーを借りて追い掛けましたが、ちょうど編成が乗りそうな開けたポイントを見つけ、2回目が撮れました。撮影地を記録していないのですが、原向−沢入と思われます。今はもう木が伸びて撮りづらくなってしまっているのではないでしょうか。

20系急行「白馬・栂池」(大糸線)
20系の急行「シュプール白馬・栂池」(回送)

冬の大糸線はスキー列車「シュプール白馬・栂池号」が多数設定され、20系も使われました。この列車は1988年に大学のサークルOBの3名で同地点に訪れた時は、ダイヤ情報の時刻よりも早く来てしまい撮れず。6年ぶりのリベンジです。平岩駅にタクシーはおらず、上り坂を延々歩きました。息切れしかけていたところに新潟ナンバーのご家族連れが車を止めて下さいました。短い距離でしたが、ご親切に感謝して乗せていただきました。

R14系急行「白馬・栂池」(大糸線)
「白馬・栂池3号」の回送列車 DE101029(後付)+R14系

シュプール白馬・栂池はリゾート14系や181系気動車も使われていました。撮影の行き帰りにはシュプール号を何度か利用しましたが、鉄スタイルで乗車するのはためらわれたため、スキー用のバックにカメラや三脚を詰めて行きました。(笑)記録ノートによれば、この列車は往路に乗車した「白馬・栂池3号」の回送列車となっています。
 20系に重きを置いた撮影計画を立てたため、R14系の写真があまりありません。

14系15形(東海道本線)
14系寝台車を使用した乗務員訓練列車 DE10の特急に見える

客車列車は年を追うごとに減少していきました。若手を中心に、客車列車の経験がない乗務員が増えたためでしょうか。各社で乗務員訓練列車が運転されました。関西の東海道線ではDE10の客車列車は走っていませんでしたが、訓練列車に使われたことがあります。
 編成は短いですが、九州では特急「あかつき」を牽いた実績があり、ヘッドマークを付けたらその再現ともなり、似合ったことでしょう。

14系急行「能登」(七尾線)
既に鉄道が廃止になった輪島まで不定期で乗り入れていた急行「能登」。

一時期、急行「能登」が輪島まで延長運転されていました。寝台車3両+座席車1両で、短いながらも寝台車の比率の高さが夜行急行の体裁を整えていました。「SLときめき号」の運転時、一躍有名になった能登中島の撮影ポイントへ向かう途中でこの列車を待ちました。下車後時間の余裕があまりなかったことと、お立ち台はこの列車の運転を意識していない人が前をぞろぞろ歩いてしまうことが心配されたためです。

485系「有明」(豊肥本線)
早朝の水前寺で発車を待つDE101638(熊)推進485系「有明4号」2704列車。

JR九州の豊肥本線、熊本-水前寺では特急「有明」がヨ8000形を改造した電源車を連結したDE10に牽かれて乗り入れていました。日中は783系ばかりでしたが、朝晩には485系も見られました。機関車の付け替えは行われず、水前寺から熊本へ向かう列車は推進運転が行われていました。783系に塗装を合わせた1756号機が主に使われましたが、運用の都合で一般色や国鉄特急色の1755号機も使われました。
 ユニークな運転方式も7月のダイヤ改正で姿を消しました。

50系(久大本線)
廃止3ヶ月前にして辛うじてチャンスをものできたDE10+50系

JR九州さんと業務上の取引があり、「ミステリービール列車」への乗車依頼が会社に来ました。「適任がおります」と、私が社命を受けました。(笑)翌日は土曜日であったため、先行きが危ぶまれていた久大本線の客車列車の乗車、撮影を実行しました。
 DE10の50系は全国各地で見ることができましたが、1度も撮影しないうちに消滅しそうな状況でした。穴になってしまったとあきらめていたところ、12系のみであった久大本線に50系が転入したことによってDE10との組み合わせが復活しました。

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