碧電周年記念 続・特製ヘッドマークを掲げた列車たち

通算第33回 「ビスタカーII世さよなら運転」  04.12.31UP

A+C+B編成の3重連で最後を飾った10100系ビスタカー

●3重連で最後を飾った10100系ビスタカー

年内最終回は「さようなら2004年」に掛けて、昨年同様、地元愛知で運転されたさよなら列車にしました。
 2階建て車両は今でこそ多くの鉄道会社が保有していますが、かつては近鉄特急にしかないもので、看板的存在でした。1958年登場の10000系は1編成のみの存在で、僅か13年という短命であったこともあり、知名度は今ひとつですが、二代目ビスタカー10100系は鉄道ファン以外にも広く知られ、多くの人々に「乗ってみたい」という憧れを抱かせました。私も中学生の頃、よくノートに同系を描くなど、お気に入りの車両でした。
 その10100系も1977年から廃車が始まり、1979年には全廃されることになりました。10100系にはA編成(大阪寄流線)B編成(名古屋寄流線)C編成(両端貫通)の3種類があり、貫通の9両編成が可能な構造でしたが、実現していませんでした。廃車が進む1978年にはファンの熱い要望を受け入れてA+C+Bの3重連が定期列車として運転され、堂々たる編成を披露しました。そして、1979年7月のさよなら運転も三重連で有終の美を飾りました。特に末期の頃、A編成は10105〜の1編成のみが残る状態で、この編成が残っていたからこそ実現できた三重連でした。

三車体連接車の三重連。特徴的なジョイント音を録音しておかなかったことが惜しまれます。「ビスタカーII世さよなら運転」 1979.7.30 米野−黄金にて


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