今週はヘッドマークを取り付ける機会が多かったロイヤルエンジン、EF5861の登場です。
千代田号といえば、上皇様の皇太子時代、ご成婚を祝って151系で運転された新婚旅行準急「ちよだ号」(1959年4月10日、東京−伊東間で運転)が歴史に名を刻む列車として思い浮かびます。今回の列車はロイヤルエンジンが牽いてはいますが、もちろんそういう類の列車ではありません。
千代田とは企業の名前です。実は生保最大の破綻と言われ、今は会社がなくなった「千代田生命」の団体列車なのです。この日はもう1本スロ81系お座敷客車を使用した列車も運転され、EF65PFに同じヘッドマークが取り付けられました。
時代を象徴するジョイフルトレイン2本を使用し、きちんとしたヘッドマークが取り付けられたあたり、旅行を企画された担当者の中に鉄道ファンの方がいらしたのでしょうか?
今はなくなってしまった会社ですが、このような立派な団体列車を走らせることができる元気な時代があったことは、今後ともこのヘッドマークが証してくれることでしょう。
新鶴見機関区の派出所扱いとなった旧東京機関区の運用にはEF58の指名登板となる列車がありました。この列車も指定があったようです。
EF5861(新)+「サロンエクスプレス東京」 1985.10.5 東海道本線 大森−蒲田